石川製作所(6208)のチャートを分析する。2018年5月28日。
日足ベースでは天井形成
ここの所、石川製作所の値動きが激しい。
石川製作所は、2017年8月に関東航空計器株式会社を傘下に収め、防衛機器事業に力を入れている。北朝鮮関連銘柄とも言われており、北朝鮮との緊張が高まると株価が上昇、安定すると株価が下落するという特徴がある。
2018年5月28日、前日から窓を開けて大きく下放れし、軟調なまま引けた。
直近3日間のローソク足を見てみよう。
5月24日は、陰線のつつみ線が出現。高値圏でのつつみ線は、上昇トレンドから下降トレンドへの転換を暗示している。つまりは下落のサイン。…(1)
5月25日は、前日よりも大幅高で寄り付くも安値引け。24日と25日は珍しいローソク足の並びであるが、2つのローソク足を合わせたものが下の図。
上ヒゲと下ヒゲの長い陰線、コマが出現している。高値圏でのコマ出現は下落のサイン。…(2)
下落のサインが2日連続で出るものなら、下落一辺倒となるのが常。
5月28日、案の定、下放れした陰線が出現。翌日(29日)も陰線が出ようものなら下放れ二本黒となり、大暴落の前兆である。
週足では上値を切り下げながら推移
石川製作所の値動きは、日足よりも週足の方が見やすい。上値を切り下げながらの下降トレンドの真っ最中である。うまいこと上値を押さえつけられていることがわかる。株価1500円程度までは押すのではないか。
少々トリッキーな見方であるが、チャートを左へ少し傾けると、面白いことに気付く。下図の(A)~(C)で三山を形成していることが分かる。三山が完成したことで、上値を抜けられなかったのが(D)である。週足ベース(中期スパン)では、1000円割れも否定できない。
結論
米朝会談のゆくえ、また、会談が実現した際のその後ゆくえにもよるが、日足チャート、週足チャートを見る限り、今後の相場は下降することが予想される。
※本稿は、独自の考えに基づいた情報の提供を目的としたものであり、投資の勧誘、売買指示を目的としたものではありません。投資の最終決定は、利用者自身の判断でお願いします。