社会保障基金

Social Security Funds

社会保障基金は、中央政府、地方政府と並ぶ一般政府の内訳部門の一つであり、(1)政府により賦課・支配され、(2)社会の全体ないし大部分をカバーし、(3)強制的な加入・負担がなされる、という基準を全て満たすものと定義される。具体的には、公的年金や雇用保険を運営する国の特別会計(保険事業特別会計)のほか、地方公共団体の公営事業会計のうち医療、介護事業、公務員年金を運営する共済組合の一部、独立行政法人の一部(年金積立金管理運用独立行政法人)が含まれる。
なお、公務員等の年金制度-具体的には、国家公務員共済組合・同連合会、地方公務員共済組合・同連合会等-については、被用者年金一元化の前後で扱いに違いがある。具体的には、2015年9月以前の「長期経理」(一階部分の基礎年金分、二階部分の共済年金分、三階部分の職域加算分)については、一階部分である基礎年金分が他の被用者の基礎年金と一元的に管理されていたことや、長期経理は一つの勘定として経理され基礎年金分とそれ以外を分けることが困難であったこと等から、全体を社会保障基金として扱っていた。また、長期経理を引き継いだ2015年10月以降の厚生年金保険経理や経過的長期経理分については、さらに二階部分の共済年金分(報酬比例分)が他の被用者と一元化されたことから、やはり社会保障基金として扱っている。一方、2015年10月以降創設された、三階部分に当たる年金払い退職給付制度を取り扱う退職等年金経理分については、公務員等を対象とする独立した別個の制度であることから金融機関である年金基金に位置付けている。

出典:内閣府